夜学舎

太田明日香の本を出すレーベルです

他の仕事に目を向けてみよう

先週から仕事を探し始めた。

日本語学校の求人をいくつか探したが、
やはり入国が規制されている今ほとんど出てない。
3年前の日本語学校ブームはなんやったんやあれという感じ。
しかし、自分はそのおかげで経歴が積めたのでありがたかった。
昔は青年海外協力隊に行くとかしないと、
未経験でなかなか仕事につけなかったというから、自分はラッキーだった。

翻ってみて、編集の仕事については逆で、
自分が仕事を探していたときは全然求人がなかった。
それが、今はものすごい求人が出ている。
2、3年前はそういう求人見たら、悲しくなった。
なんでわたしが探してたときはなかったんやろうとか、
今求人がある時期に就活かぶってる人が羨ましいと思ったけど、
今はなんとも思わない。
自分が国内未経験で日本語教師のキャリアを積めたことを、
そういうふうに見る人もいるのかもって気づいたら、
そういうことをいちいち言うのがなんか恥ずかしくなってしまった。
まあ縁がなかったとしか言いようがないのかもしれないと思ったら、
しょうがないかと思った。

出版とか編集は前は好きなことして自分の能力を生かして
お金を稼げてうれしいと思ってたけど、
去年ぐらいから仕事が大変すぎてそういう気持ちがなくなってきた。
そしたら自分の作りたいこととか書きたいことやってるはずなのに、
だんだん面白くなくなってきた。
しかもそれで、自分が好きだったり
やりたかったことまでやりたくなくなるのって
本末転倒な気がする。
だから、もうちょっとそういうことをできる余力を残せる仕事の仕方に
変えることにした。

「それ一本で稼いでる、好きなことを仕事にしてる=すごい、能力がある」
みたいなイメージがあったからそうしないといけないと思ってたけど、
別にそれだけでお金稼がなくてもいいと思ったら、
なんかものすごい楽になった。

しかもいいこともあった。
わたしはわりと嫌なことについての記憶力がよくて、
仕事で言われたりされたりした嫌なことを結構覚えていて、
突発的に思い出してすごいイライラしたり、悲しくなったり、
嫌な気持ちになることが多かった。
でも、別に他の仕事したらいいやと思ったら、
そういう嫌なことが過去の出来事って感じになって
どうでもよくなったらフラッシュバックも減った。

あと、性格も出版とか編集の仕事に向いた性格とか、
そういうのがやりやすそうな性格じゃないから
合わせようと思って自分をがんばって矯正していたけど、
すごいそれがしんどかったことに気づいた。
うまくいってる人見て、
なんでああいう性格じゃないんだろうとか思ってた時期もあったけど、
仕事しなかったら人と比べないし人と比べなかったら
自分の性格ダメとか思わないし、今の自分で普通に満足できる。

自己否定の気持ちが強かったのは、
どこかで無理してるって気持ちがあったからだと思う。
今までは仕事を変えようとは全然思わなかったから、
自分がダメなんだという気持ちの方が強かったけど、
仕事を変えたらいいんかもと思ったら
別にわたしの性格そんなダメじゃなくない?と思って、
今までないスッキリ感を味わってびっくりした。

 



 
 
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