夜学舎

太田明日香の本を出すレーベルです

家族への言えない気持ちを本に託して

『家族への言えない気持ちを本に託して』
というタイトルで、高松と大阪で週末にトークします。

わたしは割と親にはかわいがられて育った方だと思う。
自分の一回目の結婚が失敗した後、
自分が信じてきたものはなんだったんだろうという気持ちになった。
価値観の大転換みたいなことがおこって、
その中で、自分が親や世間に抱えていたもやもやの正体を、
少しずつ言葉にしていった。
ここに収録した文章はこれまで書いた、日記、エッセイ、ブログなど、
数えきれないくらいにたくさん書いた文章の中から編まれた。
そのとき言えなかった言葉は、あとになってようなくかたちになった。
なかなか言葉にならないこと、言えなくて飲み込んだこと、
生きていたら、そういうことが多い。
わたしは書いて楽になったから、これを読んだ人も、
そういうもやもやが少し楽になったらいいなと思う。

どうぞ遊びに来てください。

2/10(金)<19:30~21:00>
@高松 本屋ルヌガンガ

出演:太田 明日香、宮脇慎太郎(写真家、『曙光: The Light of Iya Valley
参加費:1500円(ワンドリンク付き)
定員 :25名先着予約制
予約:ホームページ予約フォームから



『家族への言えない気持ちを本に託して』
「愛と家事」刊行記念 太田明日香トークショー


2/12(月)<14:00~1時間程度>
@大阪 iTohen

itohen.info

 

出演:太田 明日香

参加費:1000円(ワンドリンク付き)
予約:お電話=06-6292-2812 またはiTohen<contact>ページをご利用ください。

 

『愛と家事』発売&【トークイベントレポ】2018/1/30@aruiteru

『愛と家事』先週から発売しています。

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こだまさんの新刊の近くに並べてもらって、だいぶうれしい@紀伊国屋書店新宿本店

さっそく、1/30に東京 aruiteruで出版イベント第一弾を開催しました。

ウェブを中心に熱いテキストを書いている佐々木ののかさん(@sasakinonoka )と
結婚しないことを選んで子どもを産んで育てている櫨畑敦子さん(@hajihata_atsuko)と一緒にお話しました。

 

太田明日香『愛と家事』出版記念トーク。他の誰でもない自分の生き方を作ること、それをさらけ出して書くことについて。聞き手は非婚で子育て実践されている櫨畑敦子さん、家族と性愛をテーマに文筆活動をされている佐々木ののかさんです。パンチのきいた背景は、会場で開催中のダサセーター展! pic.twitter.com/A6lA0CMFQ6

— 図書出版 創元社 (@sogensha) 2018年1月30日 

太田明日香さんの出版記念トークイベント、平日19時半からにも関わらず20名弱の方にお越しいただけました🙌今月は香川で1回と大阪で2回トークイベントがあるようなので、ご興味ある方は太田さん( @aitokaji )のツイートを見てみてくださいね☺️来てくださった皆さま、ありがとうございました🌈 pic.twitter.com/W1fYnv754s

— 佐々木ののか@帯広2/24-26 (@sasakinonoka) 2018年1月30日


ののかさんはnoteを中心に活動されていて、
恋愛観や性愛に関する熱い文章がとても共感を呼んでいます。

note.mu


それでも出しているのは中にある思いの
3割くらいとおっしゃっていたのが、印象的でした。

また、反応やまとめ方を伺うにつけ、
インターネットでの表現と紙の表現の違い、
反応の違いなんかが浮き彫りになりおもしろかったです。

この辺の話はCalo Bookshop&Cafeでの2/24のイベント
夫婦で別々のZineを作っている、茂木夫妻とも話したいと思っています。

mogikenomise.base.shop

 

ののかさんとは多分8つくらい年が離れています。
世代的には、わたしは雑誌の全盛期の終わり頃とか、
ブログ第一世代で、SNSを使い始めたのは遅かったです。
イベントから帰ってから、ソーシャルメディアとの距離感や
雑誌など紙媒体への思いなんかも聞きたかったな〜と思い返していました。
ののかさんはとにかく将来が楽しみな書き手です。
もっといろいろおしゃべりしてみたいな〜。


いらっしゃった方の感想なんかもあります。
あかちゃんといっしょ Maar
というお店をされている方がブログに感想を書いてくださいました。

あるいてるトークイベント【1月30日】akachantoissyo.wordpress.com

「愛と家事」akachantoissyo.wordpress.com


次回以降の予定は・・・

中国、四国地方の方は
 2/10高松ルヌガンガで、


関西の方は
 2/12のiTohen 

   2/24のCalo Bookshop&Cafe


でお会いしましょう!

『愛と家事』 イベント一覧

 ・1/30(火)<19:30~21:00>

日々を書き連ねること、そしてそれらを形にして残すこと
@東京(荻窪「ガレット&ソックス aruiteru あるいてる」

出演:佐々木ののか×太田 明日香×櫨畑(はじはた)敦子

イベントレポートはこちら 

yagakusha.hatenablog.com

 

note.mu

・2/10(土)<19:30~21:00>
『家族への言えない気持ちを本に託して』「愛と家事」刊行記念 太田明日香トークショー
@高松 本屋ルヌガンガ

www.lunuganga-books.com

イベントレポートはこちら

yagakusha.hatenablog.com

 

・2/12(月)<14:00~1時間程度>
iTohen「昼の学校」「愛と家事」刊行記念 太田明日香トークショー
@大阪 iTohen

itohen.info

 
イベントレポートはこちら

yagakusha.hatenablog.com


2/24(土)<13:30~15:00>@大阪 Calo bookshop&cafe

人文と生活おしゃべり会 番外編 

『愛と家事』太田明日香さんと話す、家族の距離・表現の距離

http://www.calobookshop.com

イベントレポートはこちら

yagakusha.hatenablog.com

 
3/21(水祝) <16:00〜18:00>
「愛と家事」太田明日香さんと話そう!
【私らしい家族のかたち】トークセッション

@東京(世田谷)マール

3月21日(水祝)太田明日香さん×高橋ライチさんのトークセッション – Maar(マール)

 

 

yagakusha.hatenablog.com

 
3/29丸善

 

yagakusha.hatenablog.com

 

 

yagakusha.hatenablog.com

4月

yagakusha.hatenablog.com

 

5月

 

yagakusha.hatenablog.com

 
6月29日常滑 大人の読書会

 

yagakusha.hatenablog.com

 
6月30日 オムラヂとほん

 

yagakusha.hatenablog.com

 
7月 かぞくてん読書会

読書会【『愛と家事』~かぞくについて話してみよう~】

タイムスケジュールkazokuten.wordpress.com

 

9月 宝塚市立男女共同参画センター・エル「書くことで心の中を整理する」

9/27(木)10時〜12時
●対象:テーマに関心のある女性 20人 ●予約:電話、窓口、センターHP より
●保育:10 人 (1歳から就学前まで) 無 料 要予約
●参加費:無料

主 催: 宝塚市立男女共同参画センター・エル
宝塚市栄町2-1-2「ソリオ2」4 階
電話:0797-86-4006 FAX:0797-83-2424
http://www.takarazuka-ell.jp/

 



 

『愛と家事』自主制作版の取扱いについて(書店様へ)

 『愛と家事』が書籍化されることになりました。

yagakusha.hatenablog.com

 

書店様からの注文について、現行の自主制作版の注文は、
年内を持ちまして終了させていただきます。

書籍版につきましては、取次からのご注文をお願いします。
もし口座をお持ちでない場合は、直取引のご案内をさせていただきますので、
お問い合わせください。

なお、自主制作版の方もまだ少々在庫がございます。
こちらは私個人で引き続き販売しております。
イベント出店、Web注文なども引き続き承っておりますので、
ご入用の方は直接お買い求めください。
よろしくお願いします。

yagakusha.thebase.in



著書が出ます(『愛と家事』創元社)

以前、夜学舎名義で作った『愛と家事』が創元社から書籍として出版されることになりました。yagakusha.thebase.in

 

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オリジナル版に加えて「わたしの故郷」、「遅れて来た反抗期」、「遠くに行きたい」、「家族2.0」を追加。
オリジナル版と同じく、装丁、イラストはfuuyanmさんのもの。
オリジナル版の白黒とは違ってカラーになって、
新しく命を吹き込んでもらった感じがします。
本文にもいくつかカットを追加。
また違った印象で読んでいただけると思います。

 

値段もきまりました。 税込み1080円。
手にとりやすい値段にしていただいたので、
たくさんの方に読んでいただけたらうれしいです。
Amazon予約ページもできています。
もちろんお近くの書店でご予約もOKです。

 

帯文は『降伏の記録』(河出書房新社)の植本一子さんにいただきました。
わたしは、植本さんの『かなわない』(タバブックス)に触発されて、
『愛と家事』を書いたので、とてもうれしいです。
そのことについてはあとがきで少しふれています。

いろんな方に読んでもらえるとうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。
 オリジナル版は引き続きネットで販売しておりますので、
こちらも合わせてよろしくお願いします。

集え、奈良の一箱古本市好きよ!(二名公民館@奈良市 12/10)

12月10日(日)に学園前の二名公民館である大門玉手箱という一箱古本市に出ます。

tamatehako.exblog.jp

 

『愛と家事』のほか、茂木秀之くんの『介助/赤ちゃん/神と死者』を売ります。

mogikenomise.base.shop


茂木秀之君の『介助/赤ちゃん/神と死者』は茂木君の文章のほかに、
現代魔女の汐月陽子さんの文章や、
日常生活支援事業所パーティーパーティーの椎名さんのインタビューが読めます。
社会学者の白波瀬さんも推薦。
奈良ではなかなか売ってないので、この機会にお買い求めを。

あとはうちにある古本とかカナダで買ったものをいろいろ持っていきます。

 

どうやってZINEを営業するか

わたしは仕事柄よく人に「どうやって本を作るんですか」と聞かれることが多い。
それまでは一人ひとりその都度、聞かれたことを答えるみたいな感じだったけど、
せっかくの機会なので、「ZINEのとも」というシリーズとして、ZINEづくりのヒントを公開したいと思います。

どうか万国の「ZINEのとも」の皆様の参考になりますように!

5.営業の仕方
これまで制作の話をしていたのですが、先日荻窪にあるTitleという本屋の店主の辻山さんが書いているコラムを読んで、ZINE制作者の人にも営業時の注意を知ってもらいたいと思い、営業の話を書くことにします。

www.gentosha.jp

こちらのコラムは期間限定で見れなくなるものもあるので要約すると、

最近ZINEを置いてほしいと営業に来る人が増えたけど、何でも置くわけではない。
店と合わない場合や店で売るレベルに達していないときは置かないこともある。
わかってくれる人もいるけど、あからさまに落胆される場合もあって、断るのも難しい
というような内容です。特に、

困るのは、Titleがどういう店かを調べずに、「個人の自主製作の本も扱っているらしい」という理由だけで持って来られる場合です。「いや、絶対面白いから」と言われても、本屋のスペースは限られているうえに、店に合わない本を並べていると、売れる本まで売れなくなります(本当です)。だから店に並べるものは、自主製作のものも、出版社が出しているものと同様に、置きたいと思うものは限られます。


 という部分は特に、耳が痛くなりました。
作ったからにはいろんな人に読んでもらいたいと思うし、お店で売ってほしいと思うのは、もちろんです。
わたしもZINEを作る人が増えてほしいと思うし、いろんな人が本作りを楽しんでもらいたいと思います。でも、そのことで逆に本屋さんに迷惑をかけたり、かえってZINEの取扱いを避けられるようになるのは本末転倒じゃないでしょうか。
では、どんな風に営業するとスムーズに取り扱ってもらえるのでしょう。


リサーチをする

辻山さんのコラムにもあった通り、まずはリサーチです。
最近は個人経営のセレクト書店でZINEを取り扱っているお店が増えてきました。
そういうところに1からしらみつぶしに営業をかけるのはよくありません。
ZINEを置く理由はお店によって様々でしょうが、店主の人がいいと思ったとか、客層に合っているとか、その店独自の個性を出したいとかいろいろあります。
だいたいZINEは普通の本の仕入れより手間もかかるし、利益も少ない場合が多いので(ZINEは安い)、それでも置いてもらうのはなかなかハードルが高いのです。

まずは自分の行ける範囲で、好きな感じとか合いそうな感じのお店から行ってみるといいと思います。
行ってやることはまず、置いてある本(特にZINE)と自分のZINEの類似分野の作品をよく見ます。そして、自分の本がこの店に合いそうかどうかを検討します。


その店で買い物してみる

もし合いそうだと思ったら次のステップです。
個人店の場合はお店の人の性格というのもあります。
ZINEならなんでもオッケーというタイプ、アート系が好き、文学系が好きといった好みもあります。どんな人かわからなかったら交渉できません。
だから店主としゃべれそうならしゃべってみましょう。
いきなり話しかけるのか? 
そうじゃありません、お店はレジというものがあります。そうです、何か買うのです。古本を取り扱っているお店だったら売りに行ってもいいかもしれません。
一回何か買ったりして関係性を作るというのは大事です。自分の本もこうやって売られるんだなーと想像できます。
だから、売り込みの前に一回買い物をした方がいいと思います。
そしてお会計時にそれとなく「自分もZINE作ってるんでよかったらこんど見てもらえませんか」と聞いてみましょう。そして、ちょっと興味を示されたお店に実際に売り込みに行ってみる、一歩ずつやってみるのがいいと思います。


取引条件を明確にする

実際に取引可能となったら、取引条件を聞かれます。
お店というのは、物を売って利益を得ているところです。
取引条件というのは、定価○○円の本をいくらで仕入れますよとか、委託(一定期間預かっておいて、売れなかったら返品)とか買い取り(お店が買いとってくれる)とか、清算の時期(毎月○日に請求書を送って○日に振込とか)とか、そういうのを交渉する必要があります。
たいていのお店は決まっているところが多いので合わせるか、自分でこんな感じでお願いしますと決めて打診するのでもいいと思います。
大体は制作者:お店で、7:3~6:4の割合が多いと思います。

たくさんのお店でおいてもらうべきか

これを読んでめんどくさそうと思った方もいるかもしれません。
しかし、わたしはたくさんの本屋さんに卸すことが重要だとは思いません。
たくさんのお店に置いてもらえるとたくさんの人の手に取ってもらえそうですが、その分手間も増えます。
ZINE制作一本でやっている方はいないと思いますので、販路は自分のできる範囲に抑える方がいいでしょう。
また、本当にそのお店にはまると、そのお店の定番商品のようになり、繰り返し注文が来るようになります。だから、無理して広げるよりも、まずは1店1店とのつながりを大事にすることが重要です。
そして、本の世界というのは結構狭い世界なので、評判になるZINEはツイッターや同業者の間で情報が回って、次回の営業から「知ってます」ということになったり、お店から問い合わせが来るようになったります。
1つのお店で取り扱ってもらえたらそれが実績になりますので、まずは1店どこかのお店で取り扱ってもらい、そことのお付き合いを丁寧に大事にやるのがいいと思います。

その前にはやはり、辻山さんの言う通り、ZINEの質です。
そこを上げていかないことには箸にも棒にもひっかかりません。
それについてはまた回を改めて。

 

webshopはこちら→https://yagakusha.thebase.in/