夜学舎

太田明日香の本を出すレーベルです

『愛と家事』 イベント一覧

 ・1/30(火)<19:30~21:00>

日々を書き連ねること、そしてそれらを形にして残すこと
@東京(荻窪「ガレット&ソックス aruiteru あるいてる」

出演:佐々木ののか×太田 明日香×櫨畑(はじはた)敦子

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note.mu

・2/10(土)<19:30~21:00>
『家族への言えない気持ちを本に託して』「愛と家事」刊行記念 太田明日香トークショー
@高松 本屋ルヌガンガ

www.lunuganga-books.com

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・2/12(月)<14:00~1時間程度>
iTohen「昼の学校」「愛と家事」刊行記念 太田明日香トークショー
@大阪 iTohen

itohen.info

 
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2/24(土)<13:30~15:00>@大阪 Calo bookshop&cafe

人文と生活おしゃべり会 番外編 

『愛と家事』太田明日香さんと話す、家族の距離・表現の距離

http://www.calobookshop.com

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3/21(水祝) <16:00〜18:00>
「愛と家事」太田明日香さんと話そう!
【私らしい家族のかたち】トークセッション

@東京(世田谷)マール

3月21日(水祝)太田明日香さん×高橋ライチさんのトークセッション – Maar(マール)

 

 

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3/29丸善

 

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4月

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5月

 

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6月29日常滑 大人の読書会

 

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6月30日 オムラヂとほん

 

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7月 かぞくてん読書会

読書会【『愛と家事』~かぞくについて話してみよう~】

タイムスケジュールkazokuten.wordpress.com

 

9月 宝塚市立男女共同参画センター・エル「書くことで心の中を整理する」

9/27(木)10時〜12時
●対象:テーマに関心のある女性 20人 ●予約:電話、窓口、センターHP より
●保育:10 人 (1歳から就学前まで) 無 料 要予約
●参加費:無料

主 催: 宝塚市立男女共同参画センター・エル
宝塚市栄町2-1-2「ソリオ2」4 階
電話:0797-86-4006 FAX:0797-83-2424
http://www.takarazuka-ell.jp/

 



 

『愛と家事』自主制作版の取扱いについて(書店様へ)

 『愛と家事』が書籍化されることになりました。

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書店様からの注文について、現行の自主制作版の注文は、
年内を持ちまして終了させていただきます。

書籍版につきましては、取次からのご注文をお願いします。
もし口座をお持ちでない場合は、直取引のご案内をさせていただきますので、
お問い合わせください。

なお、自主制作版の方もまだ少々在庫がございます。
こちらは私個人で引き続き販売しております。
イベント出店、Web注文なども引き続き承っておりますので、
ご入用の方は直接お買い求めください。
よろしくお願いします。

yagakusha.thebase.in



著書が出ます(『愛と家事』創元社)

以前、夜学舎名義で作った『愛と家事』が創元社から書籍として出版されることになりました。yagakusha.thebase.in

 

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オリジナル版に加えて「わたしの故郷」、「遅れて来た反抗期」、「遠くに行きたい」、「家族2.0」を追加。
オリジナル版と同じく、装丁、イラストはfuuyanmさんのもの。
オリジナル版の白黒とは違ってカラーになって、
新しく命を吹き込んでもらった感じがします。
本文にもいくつかカットを追加。
また違った印象で読んでいただけると思います。

 

値段もきまりました。 税込み1080円。
手にとりやすい値段にしていただいたので、
たくさんの方に読んでいただけたらうれしいです。
Amazon予約ページもできています。
もちろんお近くの書店でご予約もOKです。

 

帯文は『降伏の記録』(河出書房新社)の植本一子さんにいただきました。
わたしは、植本さんの『かなわない』(タバブックス)に触発されて、
『愛と家事』を書いたので、とてもうれしいです。
そのことについてはあとがきで少しふれています。

いろんな方に読んでもらえるとうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。
 オリジナル版は引き続きネットで販売しておりますので、
こちらも合わせてよろしくお願いします。

集え、奈良の一箱古本市好きよ!(二名公民館@奈良市 12/10)

12月10日(日)に学園前の二名公民館である大門玉手箱という一箱古本市に出ます。

tamatehako.exblog.jp

 

『愛と家事』のほか、茂木秀之くんの『介助/赤ちゃん/神と死者』を売ります。

mogikenomise.base.shop


茂木秀之君の『介助/赤ちゃん/神と死者』は茂木君の文章のほかに、
現代魔女の汐月陽子さんの文章や、
日常生活支援事業所パーティーパーティーの椎名さんのインタビューが読めます。
社会学者の白波瀬さんも推薦。
奈良ではなかなか売ってないので、この機会にお買い求めを。

あとはうちにある古本とかカナダで買ったものをいろいろ持っていきます。

 

どうやってZINEを営業するか

わたしは仕事柄よく人に「どうやって本を作るんですか」と聞かれることが多い。
それまでは一人ひとりその都度、聞かれたことを答えるみたいな感じだったけど、
せっかくの機会なので、「ZINEのとも」というシリーズとして、ZINEづくりのヒントを公開したいと思います。

どうか万国の「ZINEのとも」の皆様の参考になりますように!

5.営業の仕方
これまで制作の話をしていたのですが、先日荻窪にあるTitleという本屋の店主の辻山さんが書いているコラムを読んで、ZINE制作者の人にも営業時の注意を知ってもらいたいと思い、営業の話を書くことにします。

www.gentosha.jp

こちらのコラムは期間限定で見れなくなるものもあるので要約すると、

最近ZINEを置いてほしいと営業に来る人が増えたけど、何でも置くわけではない。
店と合わない場合や店で売るレベルに達していないときは置かないこともある。
わかってくれる人もいるけど、あからさまに落胆される場合もあって、断るのも難しい
というような内容です。特に、

困るのは、Titleがどういう店かを調べずに、「個人の自主製作の本も扱っているらしい」という理由だけで持って来られる場合です。「いや、絶対面白いから」と言われても、本屋のスペースは限られているうえに、店に合わない本を並べていると、売れる本まで売れなくなります(本当です)。だから店に並べるものは、自主製作のものも、出版社が出しているものと同様に、置きたいと思うものは限られます。


 という部分は特に、耳が痛くなりました。
作ったからにはいろんな人に読んでもらいたいと思うし、お店で売ってほしいと思うのは、もちろんです。
わたしもZINEを作る人が増えてほしいと思うし、いろんな人が本作りを楽しんでもらいたいと思います。でも、そのことで逆に本屋さんに迷惑をかけたり、かえってZINEの取扱いを避けられるようになるのは本末転倒じゃないでしょうか。
では、どんな風に営業するとスムーズに取り扱ってもらえるのでしょう。


リサーチをする

辻山さんのコラムにもあった通り、まずはリサーチです。
最近は個人経営のセレクト書店でZINEを取り扱っているお店が増えてきました。
そういうところに1からしらみつぶしに営業をかけるのはよくありません。
ZINEを置く理由はお店によって様々でしょうが、店主の人がいいと思ったとか、客層に合っているとか、その店独自の個性を出したいとかいろいろあります。
だいたいZINEは普通の本の仕入れより手間もかかるし、利益も少ない場合が多いので(ZINEは安い)、それでも置いてもらうのはなかなかハードルが高いのです。

まずは自分の行ける範囲で、好きな感じとか合いそうな感じのお店から行ってみるといいと思います。
行ってやることはまず、置いてある本(特にZINE)と自分のZINEの類似分野の作品をよく見ます。そして、自分の本がこの店に合いそうかどうかを検討します。


その店で買い物してみる

もし合いそうだと思ったら次のステップです。
個人店の場合はお店の人の性格というのもあります。
ZINEならなんでもオッケーというタイプ、アート系が好き、文学系が好きといった好みもあります。どんな人かわからなかったら交渉できません。
だから店主としゃべれそうならしゃべってみましょう。
いきなり話しかけるのか? 
そうじゃありません、お店はレジというものがあります。そうです、何か買うのです。古本を取り扱っているお店だったら売りに行ってもいいかもしれません。
一回何か買ったりして関係性を作るというのは大事です。自分の本もこうやって売られるんだなーと想像できます。
だから、売り込みの前に一回買い物をした方がいいと思います。
そしてお会計時にそれとなく「自分もZINE作ってるんでよかったらこんど見てもらえませんか」と聞いてみましょう。そして、ちょっと興味を示されたお店に実際に売り込みに行ってみる、一歩ずつやってみるのがいいと思います。


取引条件を明確にする

実際に取引可能となったら、取引条件を聞かれます。
お店というのは、物を売って利益を得ているところです。
取引条件というのは、定価○○円の本をいくらで仕入れますよとか、委託(一定期間預かっておいて、売れなかったら返品)とか買い取り(お店が買いとってくれる)とか、清算の時期(毎月○日に請求書を送って○日に振込とか)とか、そういうのを交渉する必要があります。
たいていのお店は決まっているところが多いので合わせるか、自分でこんな感じでお願いしますと決めて打診するのでもいいと思います。
大体は制作者:お店で、7:3~6:4の割合が多いと思います。

たくさんのお店でおいてもらうべきか

これを読んでめんどくさそうと思った方もいるかもしれません。
しかし、わたしはたくさんの本屋さんに卸すことが重要だとは思いません。
たくさんのお店に置いてもらえるとたくさんの人の手に取ってもらえそうですが、その分手間も増えます。
ZINE制作一本でやっている方はいないと思いますので、販路は自分のできる範囲に抑える方がいいでしょう。
また、本当にそのお店にはまると、そのお店の定番商品のようになり、繰り返し注文が来るようになります。だから、無理して広げるよりも、まずは1店1店とのつながりを大事にすることが重要です。
そして、本の世界というのは結構狭い世界なので、評判になるZINEはツイッターや同業者の間で情報が回って、次回の営業から「知ってます」ということになったり、お店から問い合わせが来るようになったります。
1つのお店で取り扱ってもらえたらそれが実績になりますので、まずは1店どこかのお店で取り扱ってもらい、そことのお付き合いを丁寧に大事にやるのがいいと思います。

その前にはやはり、辻山さんの言う通り、ZINEの質です。
そこを上げていかないことには箸にも棒にもひっかかりません。
それについてはまた回を改めて。

 

本屋で注文してみよう

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本屋で本を注文できるんです。
今は本屋に欲しい本がなかったら、ネットで注文してワンクリックでお届け、
が主流になっていると思いますが、本屋では、本が注文できるんです。

本屋で本を注文するというのはとてもハードルが高く、
めんどくさいことのように思いますがそんなことはありません。
タイトルと出版社名さえわかっていれば大丈夫。
ISBNという本のコードがあるとなおいいです。

本はだいたい一週間以内で届きます。
そしたらお店から電話かメールが来るので、取りに行きたいタイミングでお店にGo。
一冊からでも送料無料だし、在宅しなくてもいいので、
場合によってはア◯ゾンより楽だしお得。中には
配達もしてくれる店もあります。


最寄りのバス停の目の前が本屋で、この方法が一番欲しい本がすぐ手に入る手段だと気づきました。
本は現物見て買いたいからまずは本屋に行くんだけど、なかったときは落胆でやる気をなくし、うちに帰ってからネットで注文する気もなくしてしまう。
それだったらもう直接本屋で注文してしまった方が早い。

私の行っている本屋は50年くらい前からやってる、その地域のインフラって感じのお店で、八百屋とかクリーニング屋のノリで地域に溶け込んでる。
昔はみんなこんなふうに本屋をもっと気楽に使ってたんじゃないかな。
セレクト本屋みたいなお店や個性派書店もいいけど、こういう普通のお店で、キュウリや大根買うノリで本を気軽に買えるはすごくいい。

みなさんも地元にこういうお店があったら、入ってみてください。そしてほしい本がなければ注文してみてください。


ブログを編集者代わりに使う

わたしは仕事柄よく人に「どうやって本を作るんですか」と聞かれることが多い。
それまでは一人ひとりその都度、聞かれたことを答えるみたいな感じだったけど、
せっかくの機会なので、「ZINEのとも」というシリーズとして、ZINEづくりのヒントを公開したいと思います。

どうか万国の「ZINEのとも」の皆様の参考になりますように!


4、ブログを編集者代わりに使う
ZINEなんか紙に手書きで書いてコピーしてホッチキスで止めて配れば誰にでも作れるし、そういう勢いで作ったようなノリや、手作り感満載のところが醍醐味だと思う。
しかし、紙にして印刷して配るのはそれなりにハードルの高い行為だ。
だから、文章を書くのが苦手な人や、切り口がなかなか決まらない人は、まずはブログから始めると気楽にやれると思う。

まず、ブログのメリットはコンテンツのストックができる、文を書く練習になる、読者の反応を見やすいところだ。

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コンテンツのストックができる
編集というのはたくさんある中から、どこを切り出すか、どれだけ削るかという作業だ。
編集には一から何かを目指して組み立てる、というやり方もあるけど、とにかく作りたい内容に関係あるものをいろいろ集めていって、その中から選りすぐりのものを抜き出す、という方法もある。
何か文章を書こうとしたときに、プロの作家でもない限り、全部が全部クオリティの高い文章に仕上げるのはなかなか困難だ。そういう人にとってブログはとても味方になる。
どんな人でも、ブログを長く続けていたら、これは!と思うような記事が書けるときがあるはずだ。
そういう自分の中でのイチオシの記事をストックするためにブログを利用するといい。
よく、アクセス数を上げたり、ファンを増やすために更新頻度を増やせとか、クオリティより更新頻度が大事みたいな意見もあるけど、ZINEづくりの場合はむしろいい記事のストックをためることが重要なので、それはあまり重要じゃない。
それからよくブログの所要時間○分と書いてある記事もあるけど、この場合は少なくてもいい記事をストックできた方がいいから、別に短い時間で書かなくてもいい。

文を書く練習になる
文もスポーツや料理と同じで、練習すればするほどうまくなる。だから、たくさん書いて練習した方がいいと思う。

しかし、自分の書いた文が残ると思うとなかなか筆が進まない。
ラインよりもメール、メールよりも手紙がめんどうで、なかなか筆が進まないのと同じで、いきなり紙の上に書くのは気が進まなかったりする。残るから上手に、ちゃんと書かなければと気張る。

だったらブログは文章の練習に最適のツールだ。
嫌なら消したらいいと思って、とりあえず何かしら文章を書いてみることを習慣にするのだ。
このときに大事なのは、アクセス数を気にしないことだ。
もちろんアクセスのたくさんあるブログは、おもしろい記事や独特の視点、深い調査など文章もコンテンツも面白いものが多い。でも、ブログにはブログの作法がたくさんあるので、それ以外の要因がからんでいる場合もある。だから、一概に文章がうまいとかすぐれている=アクセス数とはならない。

だから、まずは練習のためと割り切って、文章を書くことを習慣化し、練習して文章を書くことに慣れるためにブログを書いて、アクセス数はあまり気にしないでやる。

読者の反応を見やすい
さっきの内容とは矛盾するけど、直接の知り合いでも、匿名でも反応を見やすいのがブログのいいところだ。どの記事の反応がよかったか、どんなレスポンスがあったか、SNSでの評判はどうかが、わかりやすい。
できたら、自分のSNSでシェアすると、反応が返ってきやすいのでいい。

自分の書いた物がどういう感想を持たれるのか客観的にわかればいい。
反応というとSNSでよく拡散されたり炎上する記事などを連想するかもしれないけどけど、そんな大々的なものである必要はない。
自分の中ではよく書けたと思うもと反応がよかったものと比べて、人の関心や興味がどこにあるかを知るために使う。

だから反論されたからといってうまく論破しようとしなくてもいい。
それよりも、指摘や批判があった点を書き直したり、もっと深く取材したり、アクセスが多かったブログ記事を本のタイトル候補にしたりして、より内容を深めるための手段に使う。

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わたしは、本作りというのは第三者の目が入った方がいいものになると思う。その役割が編集者だと思う。一般の本だと編集者がついて、アドバイスをくれるけど、ZINEだとなかなかそういうわけにはいかない。
だからブログを編集者のように使うのだ。


webshopはこちら→https://yagakusha.thebase.in/