ZINEの交換をしたいと思っています。
淡路島に住む料理家のどいちなつさんから、「若い人たちへちいさな冊子をつくりました」というたよりをもらいました。そこにはいっていたのは「暮らしのしるべ」というちいさな冊子。
簡単な料理の仕方、調味料の選び方、それから、これから生活するのに役立ちそうなヒントや本が載っています。裏側には、加藤賢一さんの「本とゆく道」「街への扉」といったコラムも。
これはどいさんが一人暮らしをはじめた息子さんのために作ったものだそうです。若い人を応援したいという暖かみを感じる冊子です。
わたしはこの冊子のお返しに『愛と家事』を送りました。
単なる本の交換だけじゃなくて、作った思いも一緒に交換したようで、とても印象に残った出来事でした。
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もともとZINEや自費出版って、交換で広まって読まれてきたところがあります。
本の世界は自分の作ったものをお世話になった人や同業者にあげる文化がありますが、それも元々は何かの主張をするために本という形にして、同好の士同士で交換していた頃の名残なんだろうなと思います。
それは本を広める手段であるとともに、互いの感想を知るための手段でもあったんだろうなと想像します。
今はSNSのおかげで誰が買ったか、どんな感想をもったかわかるようになったけど、その前の時代は実際に読者に会わない限り、そんなことわからなかったわけで。
だから、仲間作りも兼ねてときどき実際に会って本だけでなく情報も交換していたんだろうと思います。
それに、大きな流通に乗らないZINEという媒体には、交換のような、直接的な関係の中で伝えていくスタイルがぴったり。
自分だけではわからないいろんなZINEにで会えそうな予感もあります。
なんだか、おもしろそう!
この出来事をきっかけに、わたしもZINEの交換をしたいと思い立ちました。
もしご自分でZINEや本を制作しており、『愛と家事』を読みたい方がいらっしゃいましたら、ぜひメールフォームからお知らせください。
あなたの自作のZINEと交換しましょう。
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どいさんと加藤さんは淡路島で心に風というハーブショップをやっています。素敵な写真です。