夜学舎で作る本については、なるべくその本の背景も伝えていきたいと思っています。
今回ご紹介するのは、イラスト&デザインをお願いした猫ノ手舎さん。
猫ノ手舎さんとは淡路島で何度か一緒にお仕事をさせてもらいました。
瓦楽器と瓦のまちをめぐるガイドブック「瓦の音楽 かわらのまちあるきガイド」
淡路島アートセンターが作る小冊子『ぴと』特別号
今回はこの本を作るにあたって、すぐに猫ノ手舎さんにお願いしたいと思いました。
これはわたしの最初の結婚生活の話を書いたもので、あまり明るい話ではなく、
重い雰囲気になるだろうと思ったからです。
だから、苦しくならないように、途中で張りつめた気持ちがでゆるむようなイラストを入れたいと思いました。
猫ノ手舎さんとお仕事をすると、
いつも「こういう形にしたい」というイメージを、
「思わぬ、でもこういうふうに作りたかった!」
と思えるような形に仕上げてくれます。
また、ご本人のあたたかなお人柄としっかりした仕事ぶりに
信頼感がありました。
だから、こういう個人的で重い話でも、
受け止めて形にしてくれるのでは? という期待がありました。
自分でもどう作っていいかわからないものを、
「いろんな家族の話」や「船を漕いでいるイメージ」といった
言葉の端からアイデアを出していただき、
形にしてもらいました。
猫ノ手舎さんからの感想
挿絵を描く前に伺った明日香さんからのイメージは、船でした。ちいさな船。ひとりで漕いでいる。広い海。右も左もわからない。けれど、漕いでいく。このエッセイで綴られた、正面から自身をみつめるそのままのコトバたちは、明日香さんがこの海を漕いできた軌跡のようです。
わたしは、この文章を読ませていただいたときに、コトンと静かな氣持ちになりました。
印刷をお願いしたしろうべえ書房さんの感想
内容は少し重い部分もあるのですが、猫ノ手舎さんのキュートでシュールなイラストがそれをうまく和ませている。
ナイスコンビだと思います。
ぜひこの挿絵も一緒にごらんいただきたいです。
猫ノ手舎さんの作品はここから
http://neconotesha.com/
『愛と家事』はこちらからも購入可能です。