夜学舎

太田明日香の本を出すレーベルです

【トークイベントレポ】『「家族」のかたち、「愛」のかたち』@丸善名古屋本店(名古屋)3/29

3/29に丸善名古屋本店で『「家族」のかたち、「愛」のかたち』
というトークイベントをしました。

 


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「怒りとのつきあい方」「家族2.0」の話が出て、
いくつか自分のやった方法と参考にした本を紹介したりしました。

悩みとか辛い気持ちは、自分を客観視できると、結構ましになります。
それはなかなか難しいから、書いたり、
あとは似た事例を探して、客観視できるようになるといいと話しました。
わたしは、似た事例が少なかったからネットの相談とかを探したりしました。

客観視したり、あとは自分の経験とか傷ついたことを慰めるには時間がかかるし、
万能解はないので、人がやって効果あったものを試したり、
いくつか組み合わせたりするのがいいと思います。
これはまたまとめてどこかで書けたらいいけど。

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司会の田山さんが紹介していた『ワンオペ育児』っていう本が面白そうだった。
もう一つ紹介していた『ハウスワイフ2.0』はわたしも影響受けた。すごいいい。


 
おまけ

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熱田神宮1900年の歴史だって。
奈良にいると耐性がついてあんまり古いものに驚かなくなったけど、
1900年てすごくない?春日大社より古い。

名古屋はすごい町並みが昭和っぽくて好きだった。
大阪は最近観光客誘致でどんどん建物立て替えて
町がどんどん東京っぽくなってるし、
東京はオリンピック一色って感じで古い建物壊してて、
どこも画一化って感じだけど、名古屋は地元の店が元気で
地元で経済回ってる感じあって、ちゃんと地域性保ってるのがよかった。
次はうなぎ食べたい。


【トークイベントレポ】【私らしい家族のかたち】トークセッション@Maar(東京・世田谷)3/21

3/21に東京世田谷にあるあかちゃんといっしょMaarという、
赤ちゃん用品と本のお店でトークイベントをしました。

この場を作り続けること【愛と家事トークセッション終了】akachantoissyo.wordpress.com

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絵本や育児関係、女性向けの本のほかにも一般書も結構あります。

オーナーの佐藤さんは、お母さんになったからといって子どものもの
中心になっちゃうと辛くなるからと、本も置いているということでした。

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豪徳寺名物のにゃんこ鈴というお菓子を用意してくださっていました。


今回はナビゲーターとしてカウンセラーの高橋ライチさんが一緒でした。

ameblo.jp


ライチさんが参加者のみなさんも巻き込みつつ、問いを投げかけながら、
わたしが答えるという会でした。
少人数でしたが、いろんなかたちの家族を経験してきた人が参加していて、
すごく密度の濃い話ができた会でした。

印象的だったのがライチさんが書かれた、家族形態の図。
ライチさんは学生時代の共同生活、結婚、子どもができて、
離婚してシェアハウスに住んだり、
事実婚をしたりと、いろんな家族を経験されてきたそうです。
ライチさんはなんと12形態の家族を経験したんだとか。
家族のかたちって人それぞれに理想というか、
これが当たり前って思っている家族のかたちがあると思います。
わたしの場合は「お父さん、お母さん、子ども二人くらい」かな。
そういう自分が思っている「家族のかたち」は、
社会からの刷り込みかもしれないし、
自分が育ってきた家族の影響かもしれないし、
パートナーの影響もあるかもしれません。

何人かお母さんとの関係が疲れるとおっしゃっていた方がいらっしゃいました。
お母さんが子どもが大人になったのに、
いつまでも赤ちゃんの頃のまま扱おうとして、
役割を固定してしまっているのかもしれません。

そういうふうになると、
家族の中での自分の役割を固定して考えてしまい、
役割が変わったのにそれを意識できなかったりして、
扱われ方にがまんできなくて、軋轢を産むこともあります。

今は長生きするし、結婚もしない人もいるから、
ずっと生まれた家族のまま、1パターンしか経験しない人もいる時代です。
家族のかたちは変わらないから、ずっと同じ役割をやらないといけない。
そうすると、疲れてしまう。
役割を意識して変えるか、家族のかたちを変えるのに、
もっと気軽に家から独立できたり、
他人が家に入ってくるような状況を作れたらいいのかなと思ったりしました。

「あたらしい家族のかたち」って言うと、
同性婚とか、法律婚をしないとか、
制度の問題って思いがちだけど、
もっと身近なところでかたちを変える工夫があればいいな〜
なんて思いました。

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めちゃめちゃ雪が降っていた日なのに、遠方からも参加していただき、
ありがとうございました!
 

『愛と家事』イベント一覧(3~4月)

本が出て1ヶ月半が経ちました。
少しずつSNSや読書サイトで感想を見かけるようになりました。

 

yagakusha.hatenablog.com


これも少しずつアップしていきたいと思います。

イベントのお話もいろんなところからいただいています。
なんだかんだで毎月できていて、ありがたいです。
さてさて、3月、4月のイベント情報です。

◎終了しました
3/21(水祝) <16:00〜18:00>
「愛と家事」太田明日香さんと話そう!
【私らしい家族のかたち】トークセッション
@東京(世田谷)マール

3月21日(水祝)太田明日香さん×高橋ライチさんのトークセッションakachantoissyo.wordpress.com

3/29(木)<19:00~20:30>
「家族」のかたち、「愛」のかたち
@名古屋 丸善名古屋本店(6Fイベントスペースにて)

4/19(木)<18:30〜20:00>
エッセーを出版することから変わる、わたしのくらし方

森ノ宮キューズモール内まちライブラリー
参加費:ドリンクチケット500円
(まちライブラリーへのギフト本(寄贈本)を1冊お持ちください)

www.kansai-woman.net

「女性の暮らしや生き方・働き方」をコンセプトに、
関西在住の女性作家や、女性に関する本の著者を迎えて
さまざまな「本」に関するトークを楽しむ「ブックカフェ」
のゲストでお話しさせてもらいます。
会場のまちライブラリーは、利用者の寄贈によって
どんどん本が増えていくというスタイルのライブラリー。
出版の話もするので、是非本好きの方にお越しいただきたいです。

4/28<20:00〜>
@ホホホ座浄土寺店1階
書くこと、まとめることから見えてきた「家族のかたち」

参加費:1500円(ホホホ座1階500円商品券付き)
要予約:件名を「愛と家事」とし、お名前・電話番号・人数をご明記 の上、1kai@hohohoza.com まで送信
ゲスト:堀口努(underson)

書籍版の『愛と家事』デザイン担当の堀口努さんを聞き手に、
「家族のかたち」について考えるトークイベントを開催します。
書くこと、本にまとめることを通じて、
どんな家族のかたちが見えてきたかを語り合います。

 

※終了しました 『「家族」のかたち、「愛」のかたち』@丸善名古屋本店(名古屋) 3/29(19:00~20:30)

名古屋でイベントをやることになりました。
丸善の名古屋本店で、初の大手書店でのイベントです。
手頃な料金なので、多くの方に来ていただきたいと思います。
名古屋はなかなか行く機会がないので、かなりうれしい。
三重〜中部、東海地方のみなさん、どうぞよろしくお願いします。

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・3/29(木)
<19:00~20:30>
@名古屋 丸善名古屋本店(6Fイベントスペースにて)
要予約:参加費500円 
(予約は電話「052-238-0320」かスタッフまで)

『「家族」のかたち、「愛」のかたち』

今年の1月に創元社より『愛と家事』を刊行された太田明日香さん。

母親や夫との関係など、自らの家族のかたちについて赤裸々に記した本書を軸に、太田さんに「家族」「愛」についてお話を伺います。

東京でのイベントもよろしくお願いします。

yagakusha.hatenablog.com

※終了しました【私らしい家族のかたち】トークセッション@Maar(東京・世田谷) 3/21(16:00-18:00)

東京でイベントをやることになりました。

20年ほど前に東京にあった沈没ハウスというシェアハウスをご存知ですか?
そこはシングルマザーの人が何人かで共同保育を実践していた場所だそうです。
そこの立ち上げ人で同居人で、現在はカウンセラーをしている
高橋ライチさんとトークセッションをやることになりました。

少人数なのでじっくりお話できると思います。
沈没ハウスについては、そこで育った加納土さんという方が、
『沈没家族』というドキュメンタリー映画を撮っています。

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3/21(水祝) <16:00〜18:00>
「愛と家事」太田明日香さんと話そう!
【私らしい家族のかたち】トークセッション

@東京(世田谷)マール

3月21日(水祝)太田明日香さん×高橋ライチさんのトークセッションakachantoissyo.wordpress.com


場所 小田急豪徳寺駅徒歩5分 絵本と育児用品の店マール
会費 3,500円(お茶代含む)
定員5〜7名(ハイハイ前のお子様連れOK)
   当日「愛と家事」の書籍販売もあります。


お申込は
①お名前
②当日のご連絡先
③メールアドレス
④お子様連れの場合(ハイハイ前のお子様まで)月齢とお子さんのお名前
を書いて
riemorning@gmail.comまでお申し込みください。

名古屋でのイベントもよろしくお願いします。

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ZINEの手売りをしてみよう(ネット編)

わたしは仕事柄よく人に「どうやって本を作るんですか」と聞かれることが多い。
それまでは一人ひとりその都度、聞かれたことを答えるみたいな感じだったけど、
せっかくの機会なので、「ZINEのとも」というシリーズとして、ZINEづくりのヒントを公開したいと思います。

どうか万国の「ZINEのとも」の皆様の参考になりますように!

ZINEの売り方について、本屋さんで取り扱ってもらう話、
イベントでZINEを売る話を書きました。

 

yagakusha.hatenablog.com

 

yagakusha.hatenablog.com


今回はネットで直接販売する売り方について考えてみたいと思います。

◎インターネットショッピングサイトを使う

インターネット上に個人のお店を作れて、決済を行ってくれるインターネットショッピングサイトがいろいろあります。
手作りに特化したサイト、アーティストが集うサイトなど、売りたいものによって細分化しています。
手数料がかかりますが、難しい技術も必要なく、
素人でも簡単にオープン、運営できるのがそれらサイトの魅力でしょう。
わたしはBASEというインターネットショッピングサイトを使っています。

https://yagakusha.thebase.in/

BASEはBASEの口座があって、購入者がそこにお金を振込み、
私がのちにBASEに売り上げを請求して自分の口座に振り込んでもらいます。
デメリットは振込時、一定の売り上げがないと手数料が取られるとか、
商品一点の売り上げあたり手数料が取られるとか。
メリットは相手と直接連絡先を交換せずにやりとりできる、
様々な振込方法が選べる点、
BASEのサイトに載せてもらえる点でしょう。

◎メールで受注

メール受注はメールで直接相手とやりとりして、
受注後に銀行口座を伝えて振り込んでもらう方法です。
これは手数料もいりませんし、特に何かのサイトに登録する必要もありません。
デメリットは直接お客さんとのやりとりが必要なので、
何らかのトラブルが発生したときに自分で対応しないといけない、
連絡先を伝えたくないお客さんをはじく可能性がある、
振込されたかいちいち銀行に確認しにいかなければならない、
などです。ただし、ネットバンクなどを使えば、3つ目のデメリットは解消できるでしょう。
メリットは手数料が取られない点です。

 

◎ネットで売ることの是非

利益を上げるには、どこにも卸さず、
自分で全部メールで受注して直接手売りするのがいいでしょう。
もし、ものすごく人脈が広い、実用書などの売れるような内容である、
すでに多くの人に知られていることを本にした、などであれば、それも可能でしょう。
しかし、それだけですべて売れるとは思いません。
ネットで売るには、それなりの広報活動が必要です。
それについては回を改めて書きたいと思います。

ZINEの手売りをしてみよう(リアル編)

わたしは仕事柄よく人に「どうやって本を作るんですか」と聞かれることが多い。
それまでは一人ひとりその都度、聞かれたことを答えるみたいな感じだったけど、
せっかくの機会なので、「ZINEのとも」というシリーズとして、
ZINEづくりのヒントを公開したいと思います。


どうか万国の「ZINEのとも」の皆様の参考になりますように!

前回売り方の話を書きました。

yagakusha.hatenablog.com


◎どんなイベントに出すのがいいか

売る場所は本屋でだけではありません。
今は文学フリマやZINE制作者のための即売会など、
自分で本を作っている人が直に販売できる場がたくさんあります。
自分の本ができたらぜひそういう場で積極的に売っていきましょう。

文学フリマや即売会は同好の士に会える絶好の機会です。
お客さんも、ある程度ZINEを買うことに慣れている人も多いでしょう。
またブースつながりで友だちや知り合いができたりします。
しかし、人数なども多いですし、申し込み手続きなど結構きっちりしています。
そういう大きなイベントはハードルが高いという人は、
もう少し小規模のイベントをさがしてみましょう。

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写真は、奈良の初宮神社で毎月5のつく日に行われている初宮五縁市の様子

地域のマルシェ、自作のものを売ってもいいというフリマ、
手作り市などもいいでしょう。
ただし、お客さんが本好きばかりとは限りません。
なので、ここはある程度本好きが来ると見込める場がいいでしょう。
例えば一箱古本市や本屋で開催されるイベント、
出店者に本屋の人や古本屋の人がいるイベントなどが狙い目でしょう。
参加者は本好きの人が多い可能性があります。
また、ある程度定期的に開催されているイベントも狙い目です。
単発よりも知名度が高く、常連客がついている場合が多いです。

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自分の出すものが趣旨に合っているかわからない場合は、主催者に問い合わせを

◎売ることよりも場や交流を楽しもう

次に出す目的です。
なんでもそうですが、こういうイベントでめちゃくちゃ売れるという期待は禁物です。
売れなかったときの帰りのダメージが辛いし、
なによりイベントの最中にモチベーションが下がります。
なので、本末転倒かもしれませんが、本を売るのを一番にしてはいけません
がんばって売り上げをあげようとするのもいいかもしれませんが、
それが場の雰囲気と合わないようならむしろ逆効果になります。
むしろここは宣伝の場だと割り切りましょう。
業界外の人、インターネットでは出会えない人と出会う場と捉えましょう。
チラシと名刺を持参。
お客さんにはとりあえず声をかけてみたり、チラシを渡してみたりしましょう。
思わぬ情報を得られたり、自分は買ってくれなくても人にすすめてくれたりします。
口コミを期待しましょう。

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小学生の女の子がお母さんと一緒にはっさくを売っていた


◎出店時のアドバイス

それから、一番のお客さんはほかの出店者です。
できたらチャンスがあればほかのお店で買い物してみましょう。
お互い交流しているうちに興味をもってくれる可能性があります。
なんならチラシや名刺をよぶんに渡しましょう。
口コミで広めてくれるかもしれませんし、
何か別のイベントで声をかけてくれるかもしれません。

何回かこういうイベントに出してみて思ったのは、
よっぽどの本好きでない限り、出せるのは500円から
1000円以内までかなという印象です。
もし作っている本が高値なら、ワンコインで買えるような
オリジナルグッズを作るのもいいでしょう。
また、関連書籍を売ったり、ほかの人からおもしろそうなZINEを仕入て、
おすすめ本として売るのもいいかもしれません。
あまり種類は多すぎると肝心の自分の本が目立たなくなるのでいけません。
3-5種類くらいあると、話のネタにもなっていいです。

◎読者を探す手段

わたしはいつも、だいたい半日出して5冊くらい売れたらいい方です。
それでは食べていけませんし、割に合わないかもしれません。
こんなちまちま売ることに意味があるのか?といわれたら、答えに困ります。
しかし、知らない土地やいつもとは違うコミュニティに行くのは刺激になります
それに、インターネットの向こうにいる人ばかりが読者ではないでしょう。

どんな本でも、本という形になっている限り、
不思議なことにだれか読んでくれます。
でも、その読者は黙っていて向こうからやってくるというわけではありません。
だから、自分に無理のない範囲で、自分から読者を探しに行くのです。



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