夜学舎

太田明日香の本を出すレーベルです

販売先情報

取扱い店が増えてきましたので、まとめました。
今のところ関西での取扱いが多いです。

○東京
IRA(東京・新宿)
 社会運動、アナーキズムに関する本やZINEが世界中から集まる。
本屋だけでなく、交流拠点にもなっているインフォショップ。
http://ira.tokyo/


Title(東京・荻窪
 古民家を改装した、生活に関する本に力を入れた本屋さん。
九州のブックスキューブリックを参考にされたということで、カフェも併設。
ムカイ林檎店のりんご使用アップルパイが気になります。
http://www.title-books.com/


ROUTE BOOKS(東京・上野)
 リノベーションを手がけるYUKUIDOによる、工場跡を再生したカフェ&ブックショップ。リメイク家具販売やワークショップも。
ライブや展覧会など毎月何かしらのイベントが開催されているので、いろんな出会いが期待できそうなお店。
http://route-books.com/


中国地方
汽水空港(鳥取
 社会運動、カウンターカルチャー系の本が集まる。
車庫を自力で改造した店主の生き様も含めて見てほしい。
http://kisuikuko.thebase.in


○関西
Calo bookshop & cafe(大阪)
 大阪の肥後橋のビルの5階にあるカフェとギャラリーも兼ねた書店。
新刊だけでなく、ミニコミ、アート、洋書も充実。
眺めいい窓際でお茶もしてほしいお店。
http://www.calobookshop.com/


ホホホ座(京都)
 京都左京区にある本屋兼おみやげもの屋兼編集団。
一冊目の『わたしがカフェを始めた日』は今までのカフェ本を覆す斬新な装丁と編集。お店としてだけでなく編集集団として、これから作る本にも期待大◎
http://hohohoza.com/


ホホホ座三条大橋店(京都)
 上と同じホホホ座の三条大橋店。アクセス便利で喫茶あり。
http://www.hohohoza-sanjo.com


マヤルカ古書店(京都)
 西陣の森の脇にひっそりある古書兼雑貨店。
こけしなどの郷土玩具が充実。
店主のなかむらさんのお人柄も素敵で、和むお店です。
http://mayaruka.com


レティシア書房(京都)
 古書、新刊のほか日本全国のミニプレスがそろう。
ほぼ毎日更新されている店長日誌は、古書への愛や読書遍歴が詰まっていて読み応えあり◎
http://book-laetitia.mond.jp


とほん(奈良)
 大和郡山の城下町の町並みの中にあるお店。6坪の中に紙もの雑貨や古本、新刊、リトルプレスがぎっしりつまったセレクト書店。
http://www.to-hon.com/

北海道、東北、北陸、中部、四国、九州、沖縄の書店さんでもし扱いたいというところがありましたら、ぜひお声かけください。

年末年始の営業について

2016年の発送は12月28日に注文を受けたもので終了します。
2017年は1月5日からスタートします。

『愛と家事』を買ってくださったみなさん、
販売してくださった書店および、イベント出店者のみなさん、
ありがとうございました。

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また、文章を書き、読んでもらうことで、
人生を見直す機会をいただいてありがとうございました。


個人的な経験にもかかわらず、いろんな人に読んでもらい、
誰にも言えなかった悩みや苦しみに共感してもらったことで、
救われた部分があります。
ずっと抱えていた人への憎しみ、自分の行動への後悔、世間の常識へのもやもや等は
まだまだ解消しませんが、
書いたことでことである程度客観視できたのもよかったです。

また、書いたことで自分が思っていたよりも、
既婚女性であること、
特定のパートナーがいること、
主婦という役割を演じること、
義母に気に入られようとすること、
よい娘であること、
に縛られていたこともよくわかりました。
そして、その演技をすることが苦でないと
自分に思い込ませていたのもよくわかりました。

最初は自分の人生の結果について他人を責めていましたが、
結局はみんなにいい顔をしたかった自分のせいだろうという心境にやっとなれました。
悪者になりたくない、薄情、恩知らずと言われたくない気持ちが強かったです。
しかし、今年34歳になって人生の折り返し地点が近づいてきているのに、
やりたくないこと、自分がそれほど重用視していないことを、
やらなければ、重要だと思い込まねばと自分を騙して、
やりたくないことのために半生を費やしたことに気がついて愕然としました。
何かを選ぶことは何かを犠牲にしたり、
もうひとつの可能性を捨てることだということをわかっていなかったんだと思います。
これからはさらに、いろんなことを今までよりもっと早いスピードで
どんどん選ばないといけない年齢になろうとしています。
選ぶこともどんどん大きくなってきます。
この先人生に思い悩むことがまた起こるかもしれません。
そういうときにはまたこの本を開きたいと思います。

もしかしたら、将来またわたしの人生に困難が降りかかることがあるかもしれない。そういうときには大丈夫だと、未来のわたしに向かって念を送る。そういうふうに自分を信じて、今と未来だけを見て生きていきたい。


この言葉を支えにして、これからもやっていきたいと思います。

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2017年は2年間住んだカナダについての本を作りたいです。

『愛と家事』はこちらから購入可能です。



 

集え!全国の文学フリマファンたちよ!(文学フリマ東京@東京流通センター 11/23)

文学作品の展示即売会「文学フリマ」が東京で開催されます。

前回、しのばずくんの本の縁日と同様、タバブックスさんのブースで販売してもらいます。
 ブースは【オ22】仕事文脈です。

http://bunfree.net/?tokyo_bun23#l21

 

yagakusha.hatenablog.com

 


今回はできたてほやほやの『仕事文脈』9号も販売。
「ごはんと仕事」という内容で、今回も読み応えありそうです。
ちなみに私もバンクーバーと仕事」という連載をしています。

tababooks.com


文学フリマは今や全国8都市に広がり、年々参加者が増加中。
東京は発祥の地というだけあって参加サークルは811ブース、
過去最大規模となるそうです。
新しい書き手がここからどんどん登場し、ファンとの交流がさかんになり、
自主制作本市場が活性化することを期待しています!

○イベント詳細
文学フリマ東京

日時:11月23日(水・祝)11:00~17:00(予定)
場所:東京流通センター 第二展示場(東京都大田区平和島6-1-1 1F)

 

『愛と家事』はこちらからも購入可能です。



『愛と家事』感想いろいろ(2016年9月-11月)

『愛と家事』を出して、2か月が過ぎました。

最初は、こんな個人の結婚や離婚や家族の話を読んでもらえるだろうかと不安がありました。
また、この本にはその中でのわたしの行動や考えを、できる限り忠実に書きました。
そこには世の中の常識では批判されるような行いや言動も含まれています。
それは自分をそのまま世間に投げ出すようで、少し怖いことでした。

出してからは予想に反して、いろんな方が買ってくださり、
いろんな本屋さんで仕入れていただいたりしました。
本当にありがたいことです。

Twitterなどでも感想を書いてくださる方がいて本当にうれしいです。
せっかくなので、ここでシェアしたいと思います。

販売先のTitleさん



○販売先のCalo Bookshop & Cafeさん



○依託をお願いしているmiyakawa makiさん


○読者のちなみさん







○読者のマキフジさん

友だちの太田明日香さんの「愛と家事」を読んだ。気がついたらビール3缶飲んでた。太田さんに対する憧れと、尊敬と、嫉妬がある自分をとても恥ずかしいと思った。考えてきたこと、経験してきたことが違い過ぎる。あぁ、面白かった。よく眠れそうだ。

 

○読者のイワサキケイコキカクさん

過去#シゴトとセイカツとワタシ にご出演頂いた、編集者の太田明日香から本が届いた。私小説っていうのかしら。私ジャンルとかは分からないけれど。とにかく届いてすぐに読んだ。一気に全部。重い内容だけど読後感は良かった。「自分を信じて、今と未来だけ見て生きて」行こう。

 


暗い、どろどろしてる、赤裸裸だけど、スッキリ、明るい気持ちっていう感想が多いので、安心しました。
こうやって、「わたしだけの誰にも理解されない辛い経験」を
文章にして読んで共感してもらったことで、
「誰かも似たようなことを経験したり、思ったことがある」ということを知り、
わたしの中の凝り固まった気持ちも少しずつほぐれていきました。

引き続き感想については紹介させていただきます。
ツイートの際は是非「#愛と家事」「#夜学舎」とお書き添えください!
また、書いたけど載ってないという方はお知らせください!
直接メールで感想を送ってくださるのも歓迎です!

 『愛と家事』はこちらからも購入可能です。

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遠くに行きたい

もうずっとお母さんのことが重い。

ずっとそうだった。

特に10代の終わりから。
他の家の人よりかまいすぎだと思う。
やめてほしいことをやめてくれない。
とにかく物をあげたがる。
いらないものをくれる。
自分で決めたい、考えたいと言っているのに、横からいろいろ言ってきて、わたしが自分の頭で考える時間をくれない、待ってくれない。
わたしが決めたことに対して何か言う。
でもその何かは、お母さんの理解できる何か、「こうなってほしい」何かで、わたしの意見をくんだ何かじゃない。
何かしようとするときに、頼んでないのに勝手にお金をくれようとする。
それはありがたいことのはずなんだけど、
でもありがたいと思わされて、受け取ることでお母さんの意見も取り入れないといけないような気分になって素直に受け取れない。
そのせいで全然楽しくない。
いつもやりとげなければいけないという義務感と恩を返さなければと思わされる。
いつも先回りして通路をふさがれる感じがする。

わたしが遠くへ行こうとするたび、アドバイス、心配、お金、いろんな形を変えて、より強い引力で引き止めようとする。
そのせいで出て行こうすると、強烈な罪悪感に襲われ、そして結局何もできない。
罪悪感は依存に変わって、わたしもそこから逃れることに不安を感じる。
なんで他のうちの子みたいにもっと放っておいてくれないのか。
失敗したとき、間違った選択をしたと思ったとき、
時間をくれなかったから、いらない口をはさむからと責めると、
決めたのはわたしじゃないかと言われる。
それは正論だ。
決めたのはわたしで、決められなかったのも間違った選択をしたのもわたしの弱さだと思う。
でも、家族を引き合いに出して、わたしをあの田舎の小さな家に、気持ちを縛り付けようとするのはずるいと思う。


だからわたしはどんどん遠くに行きたい。
どんどん遠くに行かないとお母さんはわたしが別の人間だとわからない。
例えばわたしは子どもが好きじゃないこと。
例えば家族とか血のつながりみたいなものがいちばん尊い価値観だと思ってないこと。それをわかってほしい。
でもお母さんはたぶん理解できない。
理解できないから、勝手な理屈で納得しようとする。
できないならわからないと放置すればいいのに、お母さんは勝手な理屈で自分のわかる世界にわたしを押しとどめようとする。
だから、お母さんと会うときはお母さんが理解できるわたしを演じないといけなくて、それが息苦しい。

もっとどんどん遠くに行きたい。
お母さん声の届かないところまで。
じゃないと、わたしはいつまでたってもほんとの気持ちがわからないままだ。
お母さん声の届くところにいると、いつまでもお母さんの価値観に押さえつけられてしまう。
お母さんの価値観というのは、お母さんだけにあるんじゃない。
わたしを育んだお母さんを育んだ、故郷のあの小さい島の規範の中にあるやつと同じだ。
女は黙ってろとか若いやつは黙ってろとか親戚付き合いが大事とか家とか墓とか田んぼとかを大事にしろとか。
ああいうことを言われるたびに、わたしは体中が怒りで沸騰する。
間違ったことを言っていなくても、わたしが選んだものではない性、わたしが選んだものではない生まれた場所、わたしが選んだものではない生まれた時代、
それをたてに黙らされ、主張が押さえつけられるのは理不尽だ。
その理不尽さに頭が沸騰して黙れと叫び出したくなる。
黙らないのはわかっているから、
全部捨ててどんどん遠くに行きたくなる。

お母さんの声が頭の中で響いていつまでも何も決められなかった。
お母さんの引力に引っ張られて負けていた。
負けたのは、自分が責められたくなくて、
その場で納得したふりをする弱さがあったせいだ。
罪悪感に飲み込まれる弱さがあったせいだ。
恩知らずや薄情と言われたくない弱さがあったせいだ。

だからお母さんの声をふりきった人や、
お母さんの声を元から気にしなくていいような人や、
強さをもっている人がうらやましくなって、
今度はその嫉妬に飲み込まれそうになる。
そうやって、人の声に飲み込まれ、
自分のほんとうに欲しいものをつかみ取れない
弱いわたしだった。
いつまでも自分の中の弱さに負けたくない。
だから、わたしはどんどん遠くに行きたい。
お母さんの声の届かないところに行きたい。
懇願も感傷も罪悪感も全部振り切って、
どんどん遠くに行きたい。
どんどん遠くに行かないとわたしはわたしの人生を生きられない。
わたしはわたしの人生を自分の手の中にしっかりと握って、
どんどん遠くに行ったその先で、
今度はわたしの声を響かせたい。


 母との関係については、『愛と家事』にも書いています。
『愛と家事』はこちらからも購入可能です。

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2017年12月11日追記
こちらの記事は、2018年1月刊行の『愛と家事』に収録予定です。
こちらもどうぞよろしくお願いします。

 

集え、文京区の本好きたちよ(しのばずくんの本の縁日@千駄木・養源寺 11/3)

一箱古本市発祥の地・千駄木にある養源寺で、書店(新刊書店&古本屋)
や出版社20社が集い、ミニコミや本(新刊&古本)を売る
しのばずくんの本の縁日が開催されます。

雑誌『仕事文脈』発行元のタバブックスさんのブースで『愛と家事』を販売してもらいます。


   

※7号と8号は寄稿させてもらいました。

tababooks.com



タバブックスさんは雑誌だけでなく、
『かなわない』『はたらかないで、たらふく食べたい』といった人文書、
『白エリと青エリ』といったマンガも手がけています。

   

   



   


主催の宮川真紀さんがタバブックスをはじめたきっかけは、
『”ひとり出版社”という働きかた』という本で紹介されています。
タバブックスの本は、すごく読みやすくて、柔らかな雰囲気を持っているんだけど、
伝えたいことがしっかりある、という本が多いと感じていました。
入り口は広いけど、芯があるというような印象は、
そのときそのときの状況にあわせて、
柔軟にいろんなことに挑戦していっている
宮川さんの人柄にリンクするなあと感じました。

    



宮川さんからは

太田さんから「愛と家事」が届いた。これは…よいです!

 

という感想をいただきました。

東京近郊、文京区にお住まいのみなさんは、
文化の日はお寺で本にどっぷりつかってみてはいかがでしょう。

○イベント詳細
しのばずくん本の縁日

日時:11月3日(木) 10:00~16:00
場所:養源寺(東京都文京区千駄木5-38-3)

○タバブックスについてはこちらから

http://tababooks.com/

 『愛と家事』はこちらからも購入可能です。

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集え、関西のZINEクリエイターたちよ!(ZINE DAY OSAKA@レトロ印刷 10/29・30)

ZINEを売りたい人、配りたい人、ZINEを読みたい人が集うZINE DAY OSAKAが去年に引き続き開催されます。

前回の記事でも紹介した坂本伊久子さんのブースで『愛と家事』を販売してもらいます。

 

yagakusha.hatenablog.com

 
主催者のお一人は販売でお世話になっているあしたの箱さん。 

yagakusha.hatenablog.com

 

このイベント、おすすめするのは知っている人が関わっているからではありません!
当日はZINEだけでなく、各クリエイターによるグッズも販売されるほか、
おいしそうでにぎやかな商店街や食べ物イラストで人気のイシヤマアズサさんの個展、
大阪の中津のZINEショップシカクの「ミニコミ寄席」、
編み物作家のミクラフレシアさんのワークショップなど、
関西でこれから注目!や個性あふれるクリエイターたちとじかにふれあえること、
それから、わたしの大好きな、しかし一部の関西のイベントでしか食べられないミッチーさんのカレー出店など、フードブースも充実しているから!

ということで、

関西近郊の人は是非行くことをおすすめします。

 

○イベント詳細
ZINE DAY OSAKA

日時:2016年10月29・30日(土・日)11:00~17:00

場所:レトロ印刷JAM ギャラリー・スペース(大阪市北区豊崎6-6-23

 『愛と家事』はこちらからも購入可能です。

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webshopはこちら→https://yagakusha.thebase.in/